Sutudent Speak

←Student Speak TOP

◆N. M (MA in Art Museum and Gallery Studies)

博物館のありかたを考えるために、大学院でその専門的な勉強をしたいと思ったのは2年前の春のことです。日本の大学院では希望の学科の内容があまり充実していなかったこと、1年という短期で修士号が取れること、またレスター大学のMuseum Studiesの評判が高かったことから、イギリスのレスター大学に留学することに決めました。

 留学資金としてレスター大学と母校の大学から奨学金を頂くことができたものの、当時は学科が求める英語レベル以下の語学力しかありませんでした。レスターのPre-sessional語学コースに通って語学力をあげましたが、毎回、大学院の授業ではその内容についていくことが大変で、英語には苦労しました。加えて、こちらでは自分の意思を表現できる力というのも頻繁に求められます。Art Museum and Gallery Studiesコースでは、クラスメイト同士でディスカッションをする場が設けられたり、クラスメイトと少人数のグループを組み、展覧館を作るというプロジェクトが課されたりします。そこで議論の場に割って入り、自分の意見を述べられないと、無口で自分の意見を持たない人とみなされます。私はなかなか議論に参加することができず、非常にくやしい思いを何度もしました。

これから留学する方に心に留めて欲しいことは、できる限り語学力をアカデミックコースが始まるまでにあげてきてほしいことと、日ごろから何事に対しても自分はどう思うか、ということを考える癖を身につけてから臨んでほしい、ということです。この2つがきちんと備わっていれば、留学から得られる経験は格段と違ったものになるのではないかと思います。

渡英前も、渡英後も、日本事務局の福元裕子さんは困ったことがあれば常に快くサポートしてくださいますし、Museum Studiesの教授講師陣が行う授業の質も高く、彼らの学生へのサポートも手厚いです。使いやすい大学図書館に加え、昨秋にはMuseum Studiesの校舎のそばにカフェが新設され、授業の合間に友人と飲食しながら休憩することもできるようになりました。ソフトとハード面どちらも非常に充実している大学ですので、博物館のことを深く勉強したい学生にとっては最適の場だと思います。