◆Mika TATEISHI (MSc Human Resource Management and Training/Distance Learning)
私は、50歳を迎え後半の人生の生き方を真剣に考えるようになり、2022年6月、51歳にしてレスター大学MSc Human Resource Management and Training (Distance Learning)に入学しました。コースは遠隔学習であり、4か月に一度のペースでレポート(4000-5000 word)を提出しています。
遠隔学習のメリットとしては、日本にいながら自分のペースで学習することができるため今の生活に大きな影響を与えることなく学べるという点です。また、必要な時にはいつでも担当教授やコースリーダーに連絡して指導を受けることができるため、自律的に主体性をもって学びに取り組んでいれば得られるメリットは多くあります。一方で、課題があるとしたらキャンパスと違い、現地で五感を通して感じる所謂肌感覚はなく、多様な価値観をもつクラスメートと対面で意見交換する機会がないため孤独を感じることがあります。そして自分からコンタクトしなければ問題ないと見なされ担当教授やコースリーダーからの連絡は定期的にはありません。つまり、目的意識や主体性をもって学ばなければ得るものは少なくなります。自分次第です。私はクラスメート数名とWhatsupを通して励まし合ったり近況を報告しあったりしています。年齢も国籍も様々な人たちとのつながりは大きな力になっています。
関連文献を読みレポートを作成する作業は、久しく学びの場から離れていた私には大きな挑戦であり、実際苦労していますが、何より好きなことをしているせいか楽しくて仕方ありません。レポートを作成するにあたってはplanningの段階でコースリーダーに提出し意見を頂いています。もう少し意味のある内容を書けないの?という厳しいフィードバックを頂いたことがあり、一瞬青ざめかなり凹みましたが、直ぐにレポートの骨格を軌道修正することが出来ました。これも興味のある好きなことをしているから、厳しい指摘も素直に耳に入り有難いとすら思うのだと思います。今、この充実した時間を送れるのはレスター大学日本事務局の福元裕子さんのお陰です。出願にあたり、福元さんは私の考えや希望に丁寧に耳を傾けてくださり、言いにくいことも助言してくださいました。また、受け入れる大学側の視点にたって私のCVやPersonal Statementを添削してくださいました。一度は不合格となった私が2度目のチャレンジで合格できたのは福元さんからのご支援があったからです。福元さんは正に私の自己実現を促すコーチングのコーチでありメンターのような存在です。
50代での学びは確かに楽しいですが、何事も始めるタイミングは早ければ早い方が良いように思います。事情は人により様々ですが、私の体験がモヤモヤ期を過ごしている方の一助になれば幸いです。