◆Ayako TANI (MA in Victrian Studies/Presessional E 6weeks)
私はVictorian Studiesという修士コースで、一年間イギリス文学を学びました。 レスター大学のこのコースを選んだ理由は、イギリス文学を文学の側面からだけではなく、歴史的な時代背景や当時の科学、社会的な側面から研究しようという姿勢に心うたれたからです。 そういった多角的な研究方法はまだ日本ではあまり見られず、イギリス、とりわけレスターのこのコースならではのアプローチでした。
文学そのものは日本の大学で学んでいても、歴史学、科学、社会学の素養のない私にとって、授業の内容は予想以上にハードでした。 クラスメイトはイギリス人やアメリカ人が多く最初の頃はセミナーで発言したくても、議論のスピードについていくことができませんでした。 また、予習量も多く(たまに800ページくらいの本を2~3冊)、一週間では全部読み切ることはできません。ですが、最初のハードルが高かっただけに次第に授業に慣れ生活のペースをつかめるようになると、その分充実感を覚えるようになり、毎日が楽しくなってきたのです。
私がなんとか授業についていけるようになったのは、1つには、レスター大学の語学コースで予習や演習発表のコツのようなものを教わったからです。 語学コースは、英語そのものを教える授業というより、論文の書き方、講義のメモの取り方、プレゼンテーションの仕方、本の読み方、ディスカッションのやり方、など、イギリスの授業形式についていくための授業でした。特に役に立ったのが、全てを丁寧に読むのではなく、限られた時間内に必要な情報を抜きとる、という予習法でした。この語学コースのおかげで、私は大量の課題をなんとかこなすことができたと思っています。 しかも、そうした授業のコツを学んでいくうちに、最終的に英語力も伸びるような仕組みになっているので、本当に助かりました。 また、Victorian Studiesのコースでも研究に必要な情報をどのように集めるのかという、研究方法や論文の書き方についての講義が行われ、実際修士論文を書く際に随分役に立ったのを覚えています。
レスター大学の良いところは、授業のレベルが高いことだけではなく、このような学生サポートが充実しているところだと思います。 また町は、程よく都会で程よく自然にあふれているところが、とても暮らしやすくもあります。 私はレスターで学べて本当に良かったと実感しています。 ここで学んだことをこれからの生活につなげていきたいです。