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◆Mai ONISHI (MA in Museum Studies)

学部時代に学芸員資格取得のための授業を履修し、日本の学芸員の’professional culture’(つまり研究職としての役割の偏重)や大学における学芸員資格の質に疑問を持ったことがレスター大学への留学の最も大きな動機でした。留学直後の今(2009年10月)この一年を振り返ってみると、「ここに学びたかったものがあった」という感動に満たされた充実した日々だったと思います。

もちろん留学準備中・渡英直後は常に不安だらけで、寮や生活に関るトラブルもなれない場所ゆえ余計にストレスを感じていました。しかしそのような時には、いつもこちらの日本事務局の福元裕子さんやInternational Officeの方々が親身になって対処してくださいました。イギリスの他大学に留学経験を持つ友人はレスター大学の学生サポートの良さ・丁寧さにはとても驚いていました。また正規のコースが始まる前に一ヶ月のPre-sessional Study Skillsコースを履修したのですが、異分野の友人ができレスター生活にも慣れることができよかったと思います。

レスターは比較的安全で、かつ移民や留学生の多い町でアジア人には生活しやすい町のひとつではないでしょうか。昨年(2008年)秋にはHigh Cross LeicesterというショッピングセンターやCurveというシアターもオープンしたためより便利になりましたし、電車で近隣都市へも行きましたが良い息抜きになりました。季節ごとにある民族的なフェスティバル(秋はディワリ)なども大変興味深くレスターならではの経験ができると思います。

他にもStudent SpeakでMuseum Studiesコースについて紹介されていますが、数少ないMuseum関連講座の中でもレスターのコースはMAの生徒が90人もいるにも関らず教育・研究の質ともに高く大変満足しています。博物館・美術館に関連する分野を幅広く学ぶことができ、授業の一環として様々な都市の博物館見学や多数のゲストスピーカーの講演を通して最新の現場の声を聞くことができました。さらに約二ヶ月間のグループプロジェクトでは異なるバックグラウンドを持つグループメイト9人との共同作業や、たったの三ヶ月間での修士論文の執筆と大変な苦労をしましたが、現在は全てを成し遂げて達成感と自信になっています。コース最後の二ヶ月間はエディンバラのスコットランド国立博物館でのインターンシップを行い、日本ではまだあまり定着していないVisitor Studies(来館者調査)の実務経験を積ませていただきました。